自然湧水。魅力ある言葉だ。湧きだしたばかりの清冽で冷たい水を口にする。こんな時代に都会に住んでいると、やはり惹かれるのだ。ちなみに神田川水系に流れ込む自然湧水は、9箇所ある。そのひとつが、新宿区のおとめ山公園。一日あたり34リットルというか細い湧水量だが、公園内の池を満たし、余水は高田馬場分水路に流されている。 善福寺川の原寺分橋近くには、河床に自然湧水が見られる場所がある。水が湧いている周囲をコンクリートで固めており、どうも見た目はよくないのだが、よぉくのぞき込むときれいな水が湧き出ているのがわかる。見た目がきれいといっても、水質的にはあまりよろしくないので、防護フェンスを乗り越えて河床に水を飲みに行く、なんて行為にはまだ及んでいない。 その思いに大小はあるだろうが、きれいな水に人は惹かれるはず。海だろうが、川だろうが、湖だろうが。子供の頃、家族旅行で訪れた上高地の河童橋からのぞき込んだ梓川には仰天した。川ってこんなにきれいなんだ。でも、その梓川の水は直接飲める水質じゃないなんて聞いて、ちょいっとガッカリもしたけれど。どうも、その時以来、きれいな水を見たり飲んだりするのが、好きになったようで、登山なんかするようになってからはきれいな水を求めて、沢登りもよく行ったりした。 子供の頃に見た梓川はともかくとして、私の「きれいで仰天ベスト3」は、岩手県の龍泉洞の地底湖、秋田県の赤沢川、北海道のアタクチャ川。え〜と、四万十川ですが、どこが日本一の清流なのか、私にはまったく理解できません。それはそうと、海で仰天したことがないというのが残念で、旅行に行く場合、どうしても東京より気温が低くて海から遠ざかる所に向かう傾向があるわけで、これは仕方ないかな。今まで見た中で、一番きれいな海は、アラスカのキーナイ・フィヨルド。やっぱり東京より寒い場所だ。 最後に、一言もの申したい。神社仏閣のそういう場所以外では、きれいな水に小銭を投げ込むのは止めろ。
by miura_rt
| 2004-08-26 02:59
| ちょっとこじつけ
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